CROSS TALK2
JS Upgrade Project座談会
JS Upgrade Projectとは?
本プロジェクトは、コロナ禍を契機に社会や働き方が変わり、住まいの在り方や価値観が急速に変化していく中で、これまで展開しているサービスの改善だけではなく、団地にお住まいの皆さまにさらに幸せを提供し続けるための新しいアイデアを募り、幅広く議論しています。自ら手を挙げたメンバーと、社内ベンチャーのような活動として展開し、チームで考えた「何か」を事業化まで推進することを目的としています。
Upgradeのステップ
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1.業務のアップグレード
現在のJSの様々な業務にデジタル技術を掛け合わせ、根本的な業務の効率化を目指す。
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2.社員のアップグレード
業務のアップグレードで削減できた時間や、JSが持つ様々なデータ資源を活用し、社員の技術力、現場力、対応力、企画提案力の強化につなげる。
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3.お客様サービスの
アップグレード社員のアップグレードによって生まれる多様なサービスを提供することで、お客様が求める快適な生活の質の向上、団地の管理会社にとどまらない地域・社会問題にも対応する。
チームについて
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対談プロジェクトA:地域の人をつなぐ
情報発信拠点デジタルサイネージの設置をきっかけとして、地域・団地、人とが情報を通じてつながり、多様な機会を生み出す。地域の中で、JSが情報発信のハブになるためにはどんなコンテンツを発信すれば地域の人々に興味を持ってもらえるのか。多摩ニュータウンにおいてニーズの調査からはじまり、フィールド調査やインタビューを地道に重ねることで課題を検討した。メンバーは4名。(座談会は3名で実施。)
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B:一般分譲(分譲マンション)市場に
おける今後の展望についてマンションアドバイザーに対するアンケート調査を実施し、市場に横たわる課題を把握。マンションの長寿命化を選択する管理組合や居住者のニーズに応えられるJSになるための施策を検討した。
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C:情報共有と
コミュニケーションについて「情報共有」と「コミュニケーション」の活性化を促進し、組織の変革と新たな価値提供につなげる。職場も職種も立場も異なるメンバーがフラットな関係を構築した。
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D:地域活性化および
ミクストコミュニティの形成団地の特色・魅力をアピールするための施策を立案。現場の最前線で働くメンバーから意見を募ることで、より現場感のある観点から検討した。
MEMBER
当プロジェクトのチームリーダー。現在はDXBX推進部門の一員として社内データの活用検討などを担当。
第2期から当プロジェクトに参加。現在は南多摩支店でマンションアドバイザーとして活躍中。
新入社員ながらプロジェクトに参加。現在は東京南支店で植物管理工事と経常修繕工事の施工管理を担当。
Theme1
プロジェクト発足の経緯と参加理由
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日向:
将来の団地や地域に資するアイデアを募る社内コンペに応募させていただいたことがきっかけです。メンバーが持ち寄ったアイデアを一つに絞るのではなく、当社が今後もマンション管理のパイオニアであり続けるためにどういうアイデアがあるのかを純粋に議論していました。その中の一つが、デジタルサイネージを情報発信ツールとして活用する配信コンテンツの創出です。
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品田:
私はちょうど第1期の成果報告が出されたタイミングで参加しました。デジタルサイネージには個人的に興味がありましたし、そういう自分が好きなことを仕事にして会社の一助になりたいという想いをずっと持っていたので、募集があった時には、「これしかない!」と飛びつきました。
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小野:
私は日常業務とは違う形で団地の活性化に関わりたいという想いからプロジェクトに参加しました。入社当時から「何事に対してもとことん挑戦する」と決意していたので、志の高い素晴らしい先輩方からいろいろなものを吸収できることが楽しみでした。
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日向:
チームメンバーは4人ですが、全員支店も所属もバラバラです。当初は外部のITコンサルタントにも入っていただき、繁忙期には週1回のペースでミーティングを行いました。毎回いろいろな課題が出てくるので、非常に実のある議論が交わせたのではないでしょうか。
Theme2
プロジェクトチームの雰囲気
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小野:
チーム全体に活気があり、課題に対して真摯に向き合う人ばかりです。大きなビジョンを見据えているリーダーをはじめ、他には思いつかない視点で利益につながるアイデアを発想する方や、業界経験豊富な知識の塊のような方など頼りになるメンバーがそろっているので刺激になりました。新入社員だから意見が言いづらいというような雰囲気もまったくありませんでした。
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品田:
私はメンバーの中では最年長ですが、他のメンバーからは日々教わることばかりで年齢や経験は関係ないと改めて実感しているところです。みんな自分とまったく異なるフィールドを歩んできているので、自分の知らない見識を多く持っていてとても頼りになります。
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小野:
品田さんは常にあらゆる分野にアンテナを張っていますよね。デジタルサイネージの展示会案内やいろいろな活用事例など、どこからか情報を仕入れてきてくれて本当にすごいと思います。
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日向:
それぞれの役割分担がおのずとできあがりましたね。品田さんは対象地域に住んでいる社員の方にヒアリングをしてくれましたし、小野さんは新入社員らしからぬ柔軟かつ論理的な視点で議論の内容を整理してくれました。当プロジェクトは前例のないものをゼロから創り上げていくので、メンバーそれぞれが自分の意見や意思を対等に主張できるのはとても重要なことだと思います。
Theme3
プロジェクトでの課題
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品田:
外部のITコンサルタントに協力を仰いだ時期があったのですが、議論の進め方などの難しさを感じました。専門的な進め方やまとめ方に固執するのではなく、自分たちの目線で課題意識を持つことの重要さを認識できたため、専門家から得られた着眼点や課題抽出方法を参考にしつつ、メンバーのみで改めて情報を整理し、自分たちの見解・提案をまとめ上げました。
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日向:
「デジタルサイネージを使って地域情報のハブになりたい」と一口に言っても、「地域情報に何が求められているのか」というのは結局各々の価値観にもよるわけです。その答えは今も引き続き模索しているところなのですが、地域と対話しながら一歩ずつ形にしていきたいと考えています。
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小野:
そもそも課題を見つけるところから始まる活動だったので、その対象となる団地の調査活動や地域で活動をされている方々へのインタビューなどを4人のメンバーで行う必要がありました。さらに日常業務との両立も大変でした。上司からは
「小野さんがやりたいことなら応援するよ」とおっしゃっていただきましたが、それでも業務に手を抜くわけにはいかないので正直大変な時もありました。ただ、だからこそ業務をしているだけでは経験できないこともたくさんあり、成長を感じています。 -
日向:
当時私も支店で空家修繕を担当していたので、日常業務の時間配分や効率化を意識して時間を確保していました。メンバーそれぞれが、工夫し努力を重ねて日常業務と両立してくれていたと感じています。
Theme4
プロジェクトに向けた今後の抱負
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小野:
これまでは目の前にある仕事と向き合うことで手いっぱいだったのですが、このプロジェクトで様々な視点を得たことで日々の仕事の中にも大きな可能性があることに気づきました。今後は人に話すことや伝えることが得意な個性を生かして、地域と支店をつなぐ架け橋のような仕事ができたらと思っています。
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品田:
まずは今回提案した内容が机上の空論にとどまらないよう、ひとつ一つの課題を丁寧に紐解いて、実現を目指したいと考えています。当プロジェクトを通して、JSには自分のやりたい仕事を自分で見つけられる環境と、それを応援してくれる環境がそろっていることも知ってもらえたら嬉しいですね。
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日向:
部署も所属も異なる有志が集まって具体的な検討をして実現させていく、その体験がとても新鮮でした。上司と部下のような関係ではなく、目的を達成するために対等に意見を出し合うチームとして進められたことが個々の成長にもつながったのではないでしょうか。こうしたプロジェクトを全社一丸となって進めていることも大きいと思います。
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日向:
当社がこれからも集合住宅管理のパイオニアで在り続けるためには、時代に応じた新たな価値・サービスを提供することが必要だと感じています。当プロジェクトはその一環で活動しているものなので、団地と地域コミュニティ活性化のために今後も走り続けていけたらと思います。