暮らしのひと工夫
ちょっとした工夫やカンタンにできるアイデアで、防犯・防災のレベルがグンとアップします。
毎日の暮らしの安心と快適のヒントをご紹介します。
防犯のひと工夫
『空き巣』の被害は年々増え続け、場合によっては、人命にかかわるような強盗事件に発生する場合も考えられます。
集合住宅においては、ちょっとした工夫と心がけでこの『安全への侵入者=空き巣』を防げます。
ちょっとした気配り防犯
- ゴミ出し時の錠を忘れずに
- 「ちょっとなら平気」これが一番いけない事です。ゴミ出しや、郵便物の確認などでほんの少し留守をする際にも必ず錠を締めましょう。「空き巣は心の隙間」を狙います。
- 旅行等、長期の留守は「空き巣被害に注意」
- 旅行などで長期期間留守にする場合には新聞・郵便物など定期に配達されるものを一時止めることで「空き巣」に留守を知らせずにすみます。ポストに溜まった新聞や、郵便物は空き巣にとっては青信号になります。
- ご近所や地域など周囲にお住まいの方々とのつながりが大事
- ご近所や地域とつながりを持つことは防犯に効果的です。特にご近所に一人暮らしのご高齢の方が住んでいる場合は気にかけるようにお願いします。錠のかけ忘れは、「窓よーし」というように声を出して指差し確認をすると妨げます。
心強い防犯グッズ
- ワンドア・ツーロックで空き巣に諦めさせる
- 一つのドアにはできるだけ補助錠を取り付け、複数の錠をかけましょう。空き巣は浸入に5分以上かかると、70%が諦めるといわれます。複数の錠があれば開けるのに時間がかかり、防犯効果も高くなります。
- 外から回されないサムターンガード
- ドアの内側(家の中から)の錠のつまみをサムターンといいます。ドアの外のすき間からこれを回して浸入する空き巣が増えています。サムターンガードでつまみをガードし、外から回せないようにします。
- バールで開けられないガードプレート
- ドアとドア枠の隙間にバールを差込みドアをこじ開ける空き巣がいます。こんな空き巣に狙われないようにドアとドアの間の隙間をふさぐ板を入れるのも対策になります。
- 防犯センサーで警報を
- ドアが開くと大音量で侵入者を驚かせるとともに、ご近所への通知になる防犯ブザーは効果的です。常に安全を守るために電池の残量の確認やテストを忘れずに。
注意:窓枠により取り付けタイプがあります。事前にご確認ください。 - バルコニーからの浸入にも補助錠を
- 通常設置してある錠(クレセント錠)にさらに窓枠の上下に補助錠を取り付けると効果的です。
- わずかな振動も見逃さない振動センサー
- 窓ガラスの振動をセンサーがキャッチして大きな警報を鳴らします。センサーはガラスの内側に両面テープなどで貼り付けます。
- 窓を割っても侵入する乱暴者をシャットアウト ~防犯フィルム~
- ガラスに防犯フィルムを貼ることでガラスを割れにくくします。破壊する際にも大きな音がでますので侵入を事前に察知できます。
防災のひと工夫
いつ襲ってくるかわからない巨大地震。日頃から備えていると、突然の災害にも慌てずに行動することができます。準備や工夫をしておくことが安心につながります。
地震の際にケガから守る防災グッズ
- L字金具で家具の転倒を防ぐ
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建物が丈夫でも、家具などの転倒によりケガをすることがあります。付鴨居を強化したり、横木を取り付け、L字金具で家具と壁を固定することで補強がはかれます。
【UR賃貸住宅にお住まいのお客様へ】
付鴨居や、横木の取り付けは、模様替えのひとつですのでURの管理サービス事務所や、住まいセンターへお問合せください。 - 支え棒・つっぱり棒で転倒を防ぐ
- コンクリート造の集合住宅では、天井の強度があるため家具と天井をつなぐ支え棒・つっぱり棒も有効です。
- 転倒防止安定板で転倒を防ぐ
- くさび型の器具を家具の下(前面)に入れることで前に倒れにくくなり、転倒防止対策の一つです。
- 2段重ねの家具は金具で固定
- 2段重ねの家具はその途中で転倒する可能性があります。平金具で上下をつなぐことで転倒防止対策の一つです。
地震の際にケガから守る防災対策
- 食器の飛び出しに気をつける
- 食器棚が倒れなくても中の食器が飛び出して思わぬケガをすることがあります。開き扉の場合は、取っての部分をフックなどの金具で留めます。また食器(お皿など)の下にはすべり止めのタオルを敷くと、飛び出し防止に効果的です。
- テレビや冷蔵庫などの重いものの対策
- テレビは、家具の上などの高いところには置かないようにしてください。粘着性のある耐震用接着マットなどで台と固定しておくと安全性が高まります。冷蔵庫は移動用タイヤをロックすることで冷蔵庫が動いて避難するときの通路をふさぐことがないようにします。
- 怖いガラスの攻撃に飛散防止フィルムを
- 照明器具や、額縁などのガラスが飛散するととても危険です。飛散防止のフィルムを貼ることで予防になります。また窓ガラスはカーテンを引くことで室内への飛散を防げます。
- 常備灯で不安を防ぐ
- 夜間の災害では、停電することが考えられます。おちついて対応や避難ができるように常備灯を用意してください。また、蛍光シール(光るシール・テープ)等を電気のスイッチや出入り口に貼っておくと避難経路がわかります。
火災を防ぐひと工夫
火災は、人命にもかかわるので大変危険です。これら家庭内における事故も安全のひと工夫で防げます。
火災を起さないための備えは
- コンセントは大丈夫?トラッキングによる火災
- 家庭内ではほとんどの製品が電気で動いています。ガスに比べて安全と思われがちな電気が意外に火災の原因になります。
コンセントに溜まってるホコリやゴミがプラグに付着して炭化し、やがて火災になることがあります。(トラッキング現象)。家具や、ソファの裏側などホコリの溜まりやすい部分は定期的にチェックし、掃除するようにしてください。もしプラグが熱くなっていたら要注意です。 - 火を使うところへの防炎カーテン
- 高層住宅などでは火災への対策として、消防法により防炎カーテンの使用を定められていますが、台所や、石油ストーブなどの近くでは防炎カーテンが安心です。ただし防炎加工をしたカーテンでも燃えないわけではありません。風であおられたカーテンが火の近くにいかないよう、石油ストーブや暖房機器の位置に気をつけてください。
- 消火器はいつも使えるように訓練しましょう
- 消火器は火事から身を守るものです。備えてあるだけではいけません。次の使い方を覚えましょう。イラストの順序で炎を狙わず、火元を確認して消火を行ってください。
また自治会や管理組合等で行われる防火訓練に参加をすることで、使い方を練習できます。
ご自身でできる修繕・修理
住まいの設備類には、自分で簡単に修理できるものが多くあります。ちょっとした軋みや不具合を自分で修理できたら、いつも快適に過ごせます。挑戦してみませんか。
簡単にできる修繕・修理
- 玄関ドアの閉まり具合の調整
- 玄関の扉の閉まり方が速くなったり、遅くなったりしたときはドアクローザーの調整ネジで調整できます。ドアクローザーの調整ネジを右に回すと遅くなり、左に回すと速くなります。(調整ができないクローザーもあります)
同時にドア蝶番のネジを締め直したり、潤滑剤や機械油をさしてみるのも一つの方法です。それでも調子が良くならない場合はお近くの当社へ問い合わせください。耐用年数によっては取替えが必要な場合があります。
(イラストは一例になります。このタイプではないものもあります。) - 室内ドアのきしみを改善する
- ドアは開閉を繰り返すうち、ネジがゆるんできて、しっかり閉まらなかったり、きしんだりすることがあります。
そんな時には、ドアと壁をつなぐ蝶番のネジをドライバーで締めると、直すことができます。蝶番には潤滑剤や油をさしておきましょう。 - アルミサッシ窓をスムーズに
- 窓の開閉がスムーズにいかない時、2つの理由が考えられます。1つはレールにゴミなどが溜まっている場合、2つ目は戸車の調子が悪い場合です。
まずレールのゴミなどを確認し、掃除をします。それでも動きにくい場合は、窓サッシの下の部分(左右両側)に戸車を調整するネジがあるので、ドライバーで回してみます。右に回すと戸車が上がり、左に回すと下がるので、調整しながら窓を動かしてみてください(ただし、調整のできないサッシもあります。また鋼製ガラス窓の場合には、専門業者による調整が必要です)。