事業・活動案内

稲毛海岸三丁目団地 分譲団地空き家活用事業

分譲団地空き家問題への対応

高経年分譲団地においては、「建物の老朽化」「空き家の増加」「居住者の高齢化に伴うコミュニティの担い手不足」など、管理組合のみでは解決が困難な様々な課題が顕在化しています。これらの課題に対する一手法として、当社は管理組合や専門家との連携により、団地内の多様なニーズに応える空き家活用の事業を行い、団地の価値向上と地域コミュニティ活性化へ寄与します。

取組み方針

マンション管理業務で培った信頼のもと、管理組合と連携し、分譲団地空き家活用により団地再生に取り組みます。

JSのマンション管理業務|マンション管理会社として管理組合のさまざまなお手伝いをしています。(事務管理業務、清掃業務、給水施設等管理業務、共用部分の補修工事、植栽管理業務、長期修繕計画策定、劣化診断)

マンション再生への取組み|当社では、2016年(平成28年)7月にマンション再生の専門部署を立ち上げました。管理組合、居住者の皆様と共に団地再生に向けた様々な課題に取り組んでいきます。

管理組合とJSの連携による、さまざまなニーズに対応する空き家活用事業

管理組合×JS

「所有者ニーズ:希望価格で売れない/資産として保有したい/やむを得ず空き家にしているのを何とかしたい」 「新規入居者ニーズ:団地の豊かな環境で暮らしたい/賃貸でもDIYで自分らしく暮らしたい/戸建を手放し、団地で暮らしたい」 「団地居住者ニーズ:団地に空き家が増えて心配、団地内で住み替えたい、団地内で親や子との近居を考えたい」

「①団地の現状把握:団地の課題・空き家の現状・活用可能な空き家の把握」 「②空き家活用の企画及び計画検討:多世代の入居を促進するリノベーション・募集方法」 「③空き家活用等の実施:空き家の取得や賃借・リノベーション等・新たな入居者への賃貸や譲渡」 「④団地内外への情報発信:団地の魅力を活かしたプロモーション」 「⑤空き家活用と連携したその他施策:団地の環境設備・コミュニティ活性化施策の検討実施」

事業開始にあたり、JS・稲毛海岸三丁目団地管理組合・NPO法人ちば地域再生リサーチの三者で協定を締結しました。
この協定は課題やニーズの把握、空家活用案の実施、団地内外への情報発信などについて、三者が連携、協力していくことを謳っています。

団地の改修工事のノウハウ、商品・工法の活用と新たな提案

団地の間取り・設備に精通した当社の技術を活用し、空き家の改修を行います。団地の資源を生かし(屋外環境の豊かさ/古さを生かすリノベーション/自分らしい暮らし/豊かなコミュニティ/お得な家賃等)、団地の魅力を伝えるプロモーションを行い、空き家流通を促進します。

JSの改修技術の活用


例:<エプロンインシステムバス> 既存風呂釜スペースを活用し浴槽を大型化

団地暮らしの魅力を伝える

団地の豊かな屋外環境やリノベーションした住宅等を、HP・SNSも活用し情報発信

団地のよさを生かす

【先行事例】 MUJI×UR

千葉海浜ニュータウン地区稲毛海岸三丁目団地における空き家活用事業

当社が空き家活用(賃貸化)事業を実施し、バリエーションを付けた改修によりさまざまなニーズに対応します。第一段は、建築家との連携により、若年層を含めた多世代に訴求するリノベーション住宅として改修しました。(2017年(平成29年)3月末竣工)

<団地概要> 旧公団分譲住宅

  • 所在地千葉市美浜区稲毛海岸三丁目
  • 建物RC造 5階建て
  • 総戸数768戸
  • 住戸3DK~3LDK 47.99㎡~66.00㎡
  • 棟数27棟
  • 入居1968年(昭和43年)
稲毛海岸三丁目団地 周辺地図
空家活用策実施・連携の概念図

DIY対応リノベーション賃貸住宅

Before 室内写真
After 室内写真
Before 図面
After 図面

取組みの背景

大都市郊外部ニュータウン地区の高経年分譲団地の空き家活用

持続可能社会において、社会資産である既存共同住宅ストックの活用策が求められる中、分譲マンションは、経年劣化やライフスタイルの多様化による住戸の魅力低下により、経年とともに空き家が増加。1960年代以降開発され、同時代に住宅が大量供給、同一世代が一斉入居した、大都市郊外の大規模住宅団地(ニュータウン)の旧公団分譲団地等も、課題に直面している。

分譲マンション空家発生率グラフ(出典:「分譲マンションの現状と課題」(国土交通省、2016年1月))
UR建設戸数推移グラフ